製菓の専門学校・講座を資料請求で比べる方法|確かめたい5つの点

製菓の専門学校や講座を資料請求で比べる方法を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・都道府県などの公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。試験日程や受験資格、手数料は都道府県や年度によって変わることがあるため、最新の情報は受験する都道府県(実施団体)の公式サイトで確認してください。

製菓の専門学校に興味はあるけれど、学校が多くて、どこの資料を取り寄せればいいのか迷ってしまう。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、製菓の専門学校の資料請求は「比べる点を先に決めてから、何校かまとめて取り寄せる」のがいちばん迷いません。

この記事を読むと、資料で確かめたい5つの点と、届いた資料の見比べ方が分かります。

目次

資料請求は、何のためにするもの?

先に結論

資料請求は、申し込みではなく「比べるための材料集め」です。取り寄せたからといって、入学や受講を決めなければいけないわけではありません。

『資料を頼んだら、しつこく勧誘されるんじゃないか』と心配になりますよね。

実は、資料請求の目的をはっきりさせておくと、そうした不安も小さくなります。何を知りたくて取り寄せるのかを、自分の中で決めておけばいいんです。

資料で分かること、分からないこと

資料はとても便利ですが、全部が分かるわけではありません。先に分かることと分からないことを知っておくと、あとで「思っていたのと違った」が減ります。

種類資料で分かりやすいこと資料だけでは分かりにくいこと
学校の基本学科・コースの名前、修業年限、課程(昼間・夜間・通信)コースごとの雰囲気、在校生の様子
授業の中身カリキュラム表、実習の分野1人で作る時間がどのくらいあるか
試験のこと製菓衛生師の受験資格の扱い、試験対策の授業の有無授業についていけなかった時の支え
進路のこと就職の支え方の仕組み、卒業生の働く業態自分に合う就職先が見つかるか
お金のこと学費や教材費の案内、使える制度生活費を含めた1年間の総額

右の列は、オープンキャンパスや説明会で聞いて埋めていくところです。資料は「質問を作るための下書き」と考えると使いやすくなりますよ。

誰が資料を読むかで、見る所が変わる

高校生と保護者、社会人とでは、気になる所が違いますよね。

高校生なら、実習の分野や学校生活の様子が気になるはずです。保護者の方は、学費や就職の支え方を見たいことが多いでしょう。

社会人の場合は、仕事を続けながら通えるか、使える制度があるかが大事な点になります。家族で一緒に資料を見る時は、それぞれが見たい所に付箋を貼っておくと話し合いがスムーズです。

資料請求で確かめたい5つの点

5つの点を先に決めておく

資料で比べたいのは、養成施設の指定と課程・実習の量と分野・試験対策の支え方・就職の支え方・給付制度の対象か、の5つです。この5つを軸にすれば、何校取り寄せても迷いません。

パンフレットはどこもきれいに作られていて、写真を見ているだけで楽しくなりますよね。ただ、写真の印象だけで比べると、肝心な所を見落としがちなんです。

資料で確かめる5つの点
  • 製菓衛生師養成施設として指定された課程かを確かめる
  • 実習の量と、洋菓子・和菓子・製パンのどれを学ぶかを確かめる
  • 製菓衛生師試験に向けた対策の支え方を確かめる
  • 就職をどんな仕組みで支えてくれるかを確かめる
  • 教育訓練給付制度などの対象かを確かめる

1 養成施設の指定と課程

製菓衛生師の受験資格を学校で得たいなら、その課程が製菓衛生師養成施設として都道府県知事の指定を受けているかが出発点です。

厚生労働省の一覧(令和8年7月31日現在)には、全国で約180の課程が載っています。課程には昼間・夜間・通信の3種類があり、修業年限は1年〜2年が中心です。

同じ学校の中でも、コースによって受験資格の扱いが違うことがあります。資料では、コース名と課程の名前をセットで見てみてください。

2 実習の量と分野

製菓の学校選びで、いちばん差が出やすいのが実習です。資料のカリキュラム表で、実習の時間がどのくらいあるかを見てみましょう。

例えば、ケーキ屋さんを目指す人なら洋菓子、和菓子屋さんなら和菓子、パン屋さんなら製パンの時間が十分あるかが大事ですよね。

「実習は班で作るのか、1人で最初から最後まで作るのか」も、資料に書かれていなければ質問リストに入れておきましょう。

3 試験対策の支え方

製菓衛生師は、養成施設を卒業しただけでは免許がもらえません。卒業後に製菓衛生師試験に合格してはじめて、免許の申請に進めます。

試験は衛生法規・公衆衛生学・食品学・食品衛生学・栄養学・製菓理論及び実技の6科目です。座学の科目も多いので、学校の中でどう対策しているかを確かめておくと安心です。

4 就職の支え方

就職については、数字よりも仕組みを見るのがおすすめです。求人の紹介のしかた、在学中に現場で実習する機会、進路相談の受けやすさを見てみてください。

卒業生がどんな業態で働いているか(洋菓子店・和菓子店・ベーカリー・ホテル・製菓メーカー・カフェなど)も、自分の目指す方向と合っているかの手がかりになります。

5 給付制度の対象か

社会人で雇用保険に加入している(していた)人は、教育訓練給付制度を使えることがあります。厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、費用の一部が支給される制度です。

一般教育訓練の場合は、受講費用の20%(上限10万円)が目安です。ほかに専門実践教育訓練や特定一般教育訓練もあり、対象かどうかは厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で調べられます。

給付制度について

自分が支給の条件に当てはまるかは、雇用保険の加入期間などで変わります。くわしくは厚生労働省の教育訓練給付制度のページか、近くのハローワークで確かめてみてください。

立場ごとに、5つの点の重みを変える

5つの点は全部大事ですが、誰が選ぶかで優先順位は変わります。自分に近い行を見て、どこから先に確かめるか決めてみてください。

立場先に見たい点その次に見たい点理由
高校生で進学先を探している実習の量と分野養成施設の指定と課程作りたいお菓子を学べるかが、学校生活の満足度に直結するため
保護者として一緒に選ぶ就職の支え方試験対策の支え方卒業後の進路と、免許まで届くかが気になるため
働きながら受験資格を得たい社会人養成施設の指定と課程給付制度の対象か夜間・通信の課程があるかと、費用の支えが決め手になるため
すでに現場で2年以上働いている試験対策の支え方給付制度の対象か受験資格はあるので、試験に受かる準備が中心になるため
将来お店を開きたい実習の量と分野就職の支え方幅広く作れる力と、修業先とのつながりが役に立つため

『全部をていねいに見る時間はない』という方も、上の2列だけ先に確かめれば十分に比べられます。

資料請求で確かめたい5つの点を、養成施設の指定・実習・試験対策・就職・給付制度の順に並べた図解

一括資料請求は、どんな流れ?

何校かの案内を、無料でまとめて取り寄せられる

学校や講座の資料は、1校ずつ取り寄せることもできますが、複数の学校・講座の案内を無料でまとめて取り寄せられる仕組みもあります。比べたい学校がまだ決まっていない段階で便利です。

『1校ずつサイトを開いて、毎回名前や住所を入力するのは面倒』と感じますよね。一括資料請求なら、入力は1回で済むのが一般的です。

一括資料請求の進め方

一括資料請求の流れ
  1. 地域や学びたい分野(洋菓子・和菓子・製パンなど)で学校や講座を絞り込む
  2. 気になる学校・講座にチェックを入れる
  3. 名前・住所・連絡先などを1回だけ入力する
  4. しばらくすると、各学校・講座から資料が届く
  5. 届いた資料を、5つの点で見比べる

届くまでの日数や、送られてくる資料の種類は学校によって違います。願書や入試の案内が一緒に入っていることもありますよ。

1校ずつ頼む方法と比べると

一括でまとめて頼むよいところ
  • 入力が1回で済み、手間が少ない
  • まだ知らなかった学校の資料も目に入る
  • 同じ時期に届くので、並べて比べやすい
一括で頼む時に気をつけたいところ
  • 資料が多く届くので、整理する時間がいる
  • 学校から案内の連絡が来ることがある
  • 本当に気になる学校を絞らずに頼みすぎると、読み切れない

おすすめは、まず一括で5校前後を取り寄せて全体をつかみ、そのあと気になった2〜3校に個別で質問する進め方です。

申し込む時の小さなコツ

入力する連絡先は、ふだん見ているメールアドレスにしておきましょう。高校生なら、保護者と一緒に見られるアドレスにしておくと話が早いです。

届いた資料は、1校ごとにクリアファイルに分けて、表紙に届いた日を書いておくのがおすすめです。どの学校の資料か迷わずに済みますし、あとで比べる時にも探しやすくなります。

学校から案内の電話やメールが来た時は、「今は資料を比べている段階です」と伝えれば大丈夫です。気になることがあれば、そのついでに質問してしまうのもありですよ。

試験対策の講座の資料も同じように比べられる

すでに洋菓子店やパン屋で2年以上働いていて、受験資格がある人もいますよね。そういう方は、専門学校ではなく試験対策の講座や通信講座の資料が役に立ちます。

講座の場合も、教材の中身・質問のしかた・模擬試験の有無・学習スケジュールの目安・給付制度の対象かを見比べると、選びやすくなります。

民間の通信講座を修了しても受験資格にはならない点は、製菓衛生師は通信講座で取れる?でくわしく紹介しています。

製菓衛生師ドットコム

製菓の学校・講座を比べたい方へ

製菓衛生師を目指す道は、製菓専門学校(養成施設)の昼間・夜間・通信課程、大学・短大、お店で働きながらの実務経験とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校や講座の資料を取り寄せて、実習の量や試験対策、就職の支え方を見比べるのが近道です。比べ方のチェックポイントをまとめました。

無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る

受験資格が得られるのは都道府県知事が指定した養成施設です。指定の有無は厚生労働省の養成施設一覧や各学校の案内で確認できます。

届いた資料は、どう見比べる?

同じ表に書き込んで、横に並べる

資料が届いたら、1冊ずつじっくり読むより、同じ表に書き込んで横に並べるのが近道です。空欄になった所が、学校に聞くべき質問になります。

『資料が5冊も届いて、どれがどれだか分からなくなった』という声もよく聞きます。そうならないために、届いたその日に表を作ってしまいましょう。

見比べ表の作り方

紙でもスマホのメモでも構いません。学校ごとに1列を使い、5つの点を行に並べます。

見る点A校B校C校
養成施設の課程か(昼間・夜間・通信)
修業年限(1年・2年)
実習の分野(洋菓子・和菓子・製パン)
実習の進め方(班・個人)
試験対策の授業や模擬試験
就職の支え方(求人紹介・現場実習・進路相談)
給付制度の対象か
通学時間と授業の時間帯
資料で分からなかったこと

いちばん下の「資料で分からなかったこと」の行が大事です。ここに書いた内容が、そのまま説明会やオープンキャンパスでの質問になります。

見比べる時の順番

表が埋まったら、上から順に見ていきます。最初に見るのは、養成施設の課程かどうかです。

製菓衛生師の受験資格を学校で得たいなら、ここが条件に合わない学校は候補から外れます。次に、修業年限と通学時間で「通い続けられるか」を見てください。

そのあとで、実習・試験対策・就職の支え方を比べると、自分にとっての優先順位がはっきりしてきます。

よくある失敗

写真や校舎の印象で先に1校に決めてしまい、あとから受験資格の扱いや通学時間で困るケースです。気に入った学校ほど、表の上の行から冷静に埋めてみてください。

届いた資料を学校ごとの列に書き込み、横に並べて比べる見比べ表の作り方を示した図解

申し込む前に聞いておきたい質問リスト

資料の空欄は、聞いて埋める

資料を読んでも分からなかった所は、説明会・オープンキャンパス・電話で聞いて埋めておきましょう。入学や受講を決めるのは、そのあとで十分です。

『こんなことを聞いたら失礼かな』とためらう方もいますよね。ただ、学校側にとっても、入学前に疑問を解いておいてもらう方が安心なんです。

例えば、こんな聞き方なら角が立ちません。

「このコースを修了すると、製菓衛生師の受験資格は得られますか」

「授業についていけなくなった時は、どんな支えがありますか」

専門学校に聞く質問

専門学校に聞く質問リスト
  • このコースが製菓衛生師養成施設の課程かを聞く
  • 実習のコマ数と、1つの班の人数を聞く
  • 洋菓子・和菓子・製パンの実習の割合を聞く
  • 試験対策の授業がいつ頃から始まるかを聞く
  • 学費以外にかかる道具代や教材費を聞く
  • 卒業生がどんな業態で働いているかを聞く
  • 教育訓練給付制度などの対象かを聞く

講座に聞く質問

試験対策の講座に聞く質問リスト
  • 6科目すべてに対応した教材かを聞く
  • 製菓実技は和菓子・洋菓子・製パンのどれに対応しているかを聞く
  • 質問の方法と、回数や期間の決まりを聞く
  • 模擬試験や過去問の解説が付いているかを聞く
  • 受講できる期間と、延長できるかを聞く

答えをもらったら、見比べ表の空欄に書き込んでおきましょう。表が埋まった時には、自然と候補が1〜2校に絞れているはずです!

学校の選び方そのものを知りたい方へ

資料の見比べ方とあわせて、学校選びの観点や厚生労働省の一覧の見方も知っておくと、判断がぶれにくくなります。くわしくは製菓衛生師の専門学校・養成施設の選び方を読んでみてください。

製菓の学校選びと資料請求でよくある相談

迷いの多くは「何で比べるか」が決まっていないこと

学校選びの相談を見ると、比べる点が決まらないまま悩んでいるケースがとても多いです。代表的な3つに答えます。

2年制は学費が高いので、1年制にしようか迷っている

高校3年生で、最初は2年制を考えていたものの、学費の高さから1年制に切り替えようか迷っている、という相談です。早く現場に出た方がいい、という気持ちもあるようです。

製菓衛生師の受験資格は「養成施設で1年以上」なので、指定された課程なら1年制でも受験資格は得られます。2年制は、そのぶん実習や学べる分野が広がるのが一般的です。

学費は学校ごとに違うので、資料で1年制と2年制の両方の案内を取り寄せて並べてみてください。「早く現場で学びたい」のか「学校で幅広く学びたい」のかを家族と話すと、答えが出やすくなります。

有名な学校と、気になる学校の2校で迷っている

進学先を2校に絞ったものの、知名度のある学校と、自分が気に入った学校のどちらにするか決められない、という相談です。

知名度は安心材料の1つですが、それだけで決めると、実習の分野や通いやすさが合わないことも。5つの点で並べてみて、自分にとって譲れない点はどこかを先に決めてみてください。

例えば「和菓子をしっかり学びたい」が譲れないなら、その時間が多い方を選ぶのが自然です。決めきれない時は、両方のオープンキャンパスに行って、同じ質問をしてみましょう。

学校の通信課程に行くか、洋菓子店で働くか迷っている

今は製菓と関係のない仕事をしていて、製菓の道に進みたい社会人の相談です。専門学校の通信課程に通うか、洋菓子店に応募して働くか迷っています。

どちらも製菓衛生師の受験資格につながる道です。通信課程は養成施設を修了すること、お店で働く場合は菓子製造業で2年以上働くことが条件になります。

基礎を学んでから現場に出たいなら通信課程、現場で手を動かしながら覚えたいなら就職、という分け方ができます。社会人の進路の考え方は、製菓衛生師になるには?も参考にしてみてください。

資料請求の前と後にやることを、比べる点を決める・取り寄せる・表に書く・質問する、の順に並べた図解

よくある質問

製菓の専門学校の資料請求は、いつ頃からするのがいいですか?

高校生なら、オープンキャンパスに行く前に取り寄せておくと質問を準備できます。社会人は、仕事の繁忙期を避けて説明会に行ける時期から逆算して取り寄せると、比べる時間を取りやすくなります。

資料請求をすると、入学しなければいけませんか?

資料請求は比べるための材料集めなので、入学や受講の約束にはなりません。資料を見て、働きながら受験資格を目指すと決めるのも1つの答えです。

何校くらいの資料を取り寄せればいいですか?

まず5校前後を取り寄せて全体をつかみ、そこから2〜3校に絞って説明会や個別の質問で確かめる進め方がおすすめです。多すぎると読み比べきれなくなります。

資料に合格率や就職率が書かれていたら、それで比べていいですか?

数字の出し方は学校によって違うことがあるので、数字だけで比べるのはおすすめしません。どんな仕組みで試験対策や就職を支えているかを、あわせて聞いてみてください。

働いていて受験資格がある場合も、資料請求は役に立ちますか?

試験対策の講座や通信講座の資料を比べるのに役立ちます。教材・質問のしかた・模擬試験の有無などを、見比べ表と同じ形で並べてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 資料請求は申し込みではなく、比べるための材料集め
  • 比べる点は、養成施設の指定と課程・実習・試験対策・就職の支え方・給付制度の5つ
  • 一括資料請求なら、複数の学校・講座の案内を無料でまとめて取り寄せられる
  • 届いた資料は同じ表に書き込み、空欄を質問にする
  • 申し込む前に、説明会やオープンキャンパスで質問して確かめる

試験対策の進め方まで先に知っておきたい方は、製菓衛生師試験の対策も読んでみてください。

まずは5つの点を書いたメモを1枚作って、気になる学校の資料を取り寄せるところから始めてみましょう。

製菓衛生師ドットコム

製菓衛生師ドットコム 編集部

製菓衛生師とはどんな資格か、受験資格と取り方、試験の内容と対策、専門学校や通信課程での学び方、調理師など関連資格との違いまでを、これから目指す人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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